3−4年ほど前にノーマルジャイロUPが入庫

常連さんがそれを購入しました

ちょろちょろと、改造を重ねてこんな感じになりました

一見 ゴミです

「最後に綺麗にするから」

と、日帰り入院カスタムを数回重ねた結果、ペイントもせずに素材のままのお姿

今回、やっと長期入院が決まり、全部やりますか

なぜか店に転がっていた超巨大タイヤ
25×10−10
それを見た常連さん

「これつける」

ということで、付くには付けましたが、小柄な常連さん
足が届きません

「えーよ それより目線が高い優越感 気持ちエーで」

そーですか

で、
「ディスク化したいねんけど モンキー用あるやろ? あれをリード90のフォークに合わせてな 作ってー」

というわけで、取り付けましたが、せっかく作るねんから


モンキーディスクハブを2個購入
半分に切って、ディスク部分を左右ドッキング

そんなこんなでダブルディスク

こんな状態で1年以上乗っておりましたその常連さん


実は元従業員だったりします
当店の出来ることと出来ないことをよく知る彼

無理難題しかお仕事を持ってきません

で、先日マロッシにボアアップ
かなり速くなって、気を良くしたのか、今回のフルカスタムに至りました

元従業員であるがゆえに、手伝わされております

「タンクを変えたいねん」

というわけで、邪魔なフレームをカット

それ以前に、フォークをZRX250の倒立に変えました

どーなる!?
ジャイロ君

エアーサブタンクです
5年ほど前に買って使わずに置いておりましたところ、彼が5年間ずっと狙っておりました

5年越しの夢がかなった瞬間です

容量18リットル
彼の計算では400キロ無給油で走れるそうです

ここに人が乗るので、絶対に折れないように補強を重ねてガソリンの出入り口をつけて
「シートどーする?」
ためしに座ってみた彼「いらんのとちゃう?」

いらんの?

というわけで、後ろにずり落ちないようにループバーをつけて試乗に出かける彼

「やっぱりシートいらんわ」

そーですか・・・

結局、入院の予定が足がないからと乗って帰りました

次回はグースネック

やるらしいですよ

どーなる!?
ジャイロ君と彼

後日、やってきた彼
「やっぱりシート いる」
まあ予想はしておりましたがね
ワンオフで作るか
適当なものを付けるのか

結局 後者に
エリミネーター250のタンデムシートが倉庫に転がっておりまして、それを反対に付けてみるとなんとなくいい感じに

でも、なんか取って付けた感がねー
あるんですよねー

と、同時に彼の強い要望からグースネックに
フレームの前部分をちょん切りました
なんともコンパクトになったジャイロ君
どーなる!?

で、あれやこれやと急ピッチで作業を進めておりますと、写真を撮っておりませんでした

こちらは今回新たにフロントを12インチに変えました
前の状態ではごつ過ぎるリアに対してフロントが小さいと 彼 嘆いておりましたので

前にビヨヨーンとフレームが伸びまして、絶対に折れないように補強を加え、彼の要望でグレーにペイントしました
純正ではありません
似ておりますが、一応リペイント済みです

フォークはオーバーホール、アウターはブラスト処理です

グレーの車体にマッチしております

色々取り付けて、後は頭の痛い配線処理

しかし、巨大な車体が出来上がり
狭い店内を圧迫しております
でかすぎる。。。

シートは結局、取って付けた感が許せなくて、タンクに沿ってプレートを張り合わせまして、あんこを整形

ここまでやるなら、一から作った方が早かったかも・・

最終的なあんこの調整と表皮はリンクにあります明和内張り様のお仕事でございます

もう長くお付き合いさせて頂いておりますが、破れ、水漏れ等のトラブルは0です

毎回最高のお仕事をありがとうございますね

いやーいい出来ですよ

そんなこんなで完成

また詳細は後ほど

なぜこんなに急ピッチかと
次回のライクアウインドイベントに出品を目論んでおります

それよりもご満悦の彼の笑顔

よかったよかった

こんな感じで2台のSRと共にイベントに出展
チラッとテレビにも出ておりました

イベントに出展
その後、撮影しました

かなり車高が上がり、長くなったジャイロ君

それだけではなくブレーキもエンジンも申しぶんのない仕上がりになりました

オーナーもエライ喜んでくれましたよ

オーナーの希望で形が形なだけに、カラーリングは地味目で。

実際、試乗したり撮影しているときもジロジロ見られます

これくらいのカラーリングで良かったね

ごっつく見えますが、僕の所有している3人乗りジャイロXに比べればスリムです

オーナーはすり抜け大好きなので、幅はあまり広げません

ある程度のことは、地味にコツコツと日帰りカスタムしておりましたので、今回のフルカスタムは割りと早く出来上がりました

肝はやっぱりでかすぎるタイヤと、グースネック、ダブルディスク、倒立フォークですが、それほど苦労した覚えはないんですよねー

苦労はないといっても、フレームや足回り

万が一 ボキってな事がないようにしっかり作っておりますよ

オーナーが手伝ってくれましたので、苦労も半分なんでしょう

直立に近いノーマルネック角から、かなり寝ました

試乗したオーナー

いきなり全快走行でブリブリ走っておりました

チャンバーはノーマル
うるさいのは卒業したらしいです

エアクリはAF27のDIO純正
たまたまあったのでつけましたが、結構大変です
まねしない方がいいと思います

しかし、ノーマルエアクリ
エアチャンバーってゆーんですか?
このでかい箱がなんとも安定した加速を約束してくれます

無駄にでかいだけではありません
雨の日も安心ですしね

この角度からすると、バイクの半分以上はタイヤですよ
なんじゃこりゃ

オーナーが跨るとこうなります

実際 彼は周りから「チビタ」と呼ばれる程の身長

そんな彼が、足のつかないバイクに普通に乗っております

バイク選びに、車重や車高やポジションや・・・

ナレですよ ナレ





でも事故はしない選択を

モンキー用12インチアルミホイールに、モンキー用ディスク化キットを真っ二つにして、ダブルディスク
ブレンボ対向2ポットに、ワンオフキャリパーサポート

前足だけでも結構加工の嵐でした

甲斐あって、死ぬほど利きます
怖いほど利きます

タイヤは躊躇なくラインナップ上の最高の高さと幅をチョイス

中途半端はいけません

エアーサブタンクがガソリンタンクに。
シートも良いラインでついております

組み上げた際に、「さすがに地味すぎるやろ」と、ステッカーをペタ

良いアクセントになりました

ステップボードは必要最低限

オーナーの希望で作りましたが、シンプルでいいと思います

レーザーカットでワンオフしました上下ステム
こんな大きな穴ドリルでは難しい
また、正確な位置出しは、もっと難しい
レーザーさまさまですよ
これのおかげで、倒立フォークも簡単に取り付けできます





オーナーにとっては、何年もの構想が形にやっとなりました

タンクから始まり、ネック角や足回り
実際、このフルカスタム以前の状態で出勤すると、同僚からはゴミ扱いされていたとか

今頃はジャイロ君をゴミ扱いした同僚に、全力でドヤ顔を発揮しているんでしょう

こちら 久しぶりに動画を撮って編集しました
興味のあるかたはこちら